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100年前の傘の修理

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100年ぐらい前の傘の修理の依頼が来ました!

写真のようなステッキ内蔵型コウモリ傘が張り替えの依頼できました。

生地やハンドルの皮の持ち手などはもうボロボロで全く使えないものなのですが、お客様がとても大事にしていた傘のようで、色々な傘屋さんに問い合わせて何故かうちに最後に来たようです。

弊社のサイトを見てお問い合わせをいただいたのですが、三重県の志摩にお住いの方でとにかく見せていただいてから修理をと思い傘を送ってもらいましたが、写真のようにボロボロでしたが、骨などには全く異常がなかったので修理にチャレンジしました。

昔の傘の骨はとても丈夫で錆びているだけで傘として、なおかつステッキとしても生地を張り替えれば十分今でも使える状態でした。

ただ張り替えますと言った後に生地をよく見るとシルクをジャガード織りして生地を多分この時代であれば極限まで薄く仕上げたみたいで、今の生地でこの薄さを出すものが定番の生地にはなかったのです。

おまけに傘の長さに合わせて生地を織り上げてあるので傘の縁が生地そのままを使えるようになっていて、コウモリ傘特有の傘生地の三角駒の中心がつゆ先より中に凹んでいるものでした。

薄手の生地でないと畳んだ時にステッキのパイプの中に傘が入らないので、その生地をいろいろ同業者に問い合わせてやっと超高密度のポリエステル生地を見つけてそれでカバーを作りました。

コウモリ傘のようにするため三角駒をハイレグになるように縁かけして中心が凹んでいる形にして塗ってみました。これも大変で高密度の生地は縫い直しができないので一発勝負での縫いはかなり難しかったです。

今では使ってない骨で62cmの7本骨の鉄溝骨ぎぼしつゆ先一体型で中棒がなんと鉄の6mmの超細身傘です。

型紙から作って何度も失敗してやっと4度目になんとか傘の形になるものができました。それでもポリエステルの伸縮率での張り方では少し違和感があって完璧な傘とまではいかないような気がしてます。

でも関東縫いの作り方で最後まで作って傘には丸みができて少し天の部分に歪みが出ましたが、傘袋も作ってステッキの蛇腹のカバーにうまく入れることができました。

傘の手元の皮の部分はお客様には傘やなので直すのはできないと言っていたのですが、もともとバックを手がけていた自分が中途半端な直しだなと思って、近所にハンドメイドのバックメーカーである細野商店(HOSONO工房)があるのでそこで皮を少し分けていただき、皮の持ち手を作って使えるようにしました。

1ヶ月ぐらいかかってしまいましたが、昔の傘を使えるようにするという経験はなかなか持てないので貴重な体験でした。

お客様も喜んでいただきちょっと充実感を持つことができた気がします。

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